ウクレレキッズクラブ

 
 

米国で始まったウクレレキッズクラブ(Ukulele Kids Club)

ウクレレキッズクラブ(https://theukc.org)は、米国フロリダ州のコーリー・バーグマン(Corey Bergman)のボランティア活動を発端に始まりました。

バーグマン夫妻は、2010年に大学生の息子のジャレッドを感染症によって突然に亡くしました。その後コーリーは、大きな喪失感や痛みを癒すため、子供たちを助けるボランティア活動に参加していました。(もっと読む)

ある日友人の誘いで小児病院を訪れて病気と闘っている子供達に接し、子供と音楽が大好きだった息子の記憶と共に「この子供たちに何かしてあげたい」という思いが心に重なり、これを機に子供病院でボランティアを始めました。

ある時ミュージシャンのコーリーが得意なギターを弾くと、子供たちが集まってきて踊りだし、親たちも笑顔で嬉しそうに眺めていました。この時彼は自分のなすべきことを見つけた気がして、その後小児病院を回って演奏のボランティアを続けていました。

ある日小児がん病棟でシンと静まった全く音のない廊下を静かにギターを弾きながら歩いていると、音楽に気付いた人の病室のドアが少しずつ開いていきました。廊下を往復する間に、ある母親から病室に招かれて入ると、横たわっていた少年が体を起こし始めました。少年は15歳でロックバンドのギタリストだと聞いたコーリーは彼にギターを渡しますが、何本もの点滴などの管が邪魔してうまく持てません。

そこでコーリーは急いで旅行用の小さなギターを持ってき少年に渡し、少年の知っている曲のコードを静かに弾き始めると、少年がメロディーを弾き始めました。そのとたんに少年と母親に笑顔が戻り、病室が明るく温かい空気に包まれたように感じました。

コーリーは、この経験から子供達自身が音楽を演奏することの大きな力を知り、少しずつウクレレを子供たちにプレゼントして弾き方を教え始めました。そしてこれを知った友達が、ウクレレ購入の資金を寄付し始め、こうしてウクレレキッズクラブが始まり、2013年に非営利団体(NPO)として発足しました。

世界に拡大するウクレレキッズクラブ

コーリー・バーグマンが個人で始めたウクレレキッズクラブの活動は、賛同した人々の善意の寄付によって支えられ、音楽療法士による音楽療法の一環として全米に広がり続けています。2019年7月現在、全米で230以上の病院の8,000人以上の子供たちにウクレレがプレゼントされています。

またこの活動は国境を越えて、イギリス、カナダ、フランス、メキシコ、プエルトリコ、台湾、ドミニカ共和国に広がっています。


いざ日本へ! ウクレレキッズクラブジャパン∼ジェニーの夢

ウクレレキッズクラブジャパンは、米国サンフランシスコベイエリア在住のマイケル&俊子・モリス(Michael&Toshiko Morris)夫妻によって、2019年に設立されました。

モリス夫妻は、2016年に、大学生の娘のジェニーを火事によって突然に亡くしました。子供の頃から音楽好きで、ギターやウクレレを弾きながら歌うのが得意なジェニーは、大学内のラジオ局でもボランティアを始め、充実した学生生活を楽しんでいました。(もっと読む)

3年生秋学期の授業が終わった日に、ジェニーと友人は隣町の倉庫で開かれたコンサートに行き、大火事に巻き込まれてしまったのです。36人の死者が出た大惨事で、その多くは学生やミュージシャンでした。

幸せな家族だった兄のクリスとモリス夫妻は、最愛のジェニーを失い、この日から悲嘆に満ちた日々が始まりました。その後多くの方からの励ましを受け、音楽や芸術が好きで心優しかったジェニーの思いを受け継いでいこうと、モリス夫妻はジェニーの基金を設けました。

ジェニーが通った学校の美術や音楽のクラスに寄付していた中、ウクレレキッズクラブに出会い、同様な悲しい体験後この慈善活動を始めたバーグマン夫妻に強く共鳴し、200以上のウクレレを全米各地の入院してる子供たちに贈りました。

ジェニーは日本も大好きで、2017年秋には日本の大学で学ぶ予定でした。モリス夫妻は、日本も子供たちも大好きだったジェニーが、この活動を日本に広げることを望んでいると感じ、ウクレレキッズクラブジャパンの設立に至りました。

ウクレレキッズクラブのギフトを病気に苦しんでいる日本の子供たち届け、心のケアに少しでも役立ててもらいたいと願っています。そしてそれが天国にいるジェニーの夢だと信じています。


医療における音楽療法の普及への支援

ウクレレキッズクラブジャパンは、医療における音楽療法の価値を高く評価しています。

医療における音楽療法は、臨床的かつエビデンスに基づいた音楽の使用法で、専門的教育・トレーニングを受けた音楽療法士が、個々の患者の様々なニーズに合わせて音楽を適用します。

ウクレレキッズクラブジャパンの活動が、日本の小児医療における音楽療法の普及に、少しでも役立つこと、そして1人でも多くの子供たちが、その恩恵を受けることができることを願っています。

ウクレレキッズクラブジャパンが導入されている病院

国立成育医療研究センター (東京都世田谷区)

埼玉県立小児医療センター (埼玉県さいたま市)

兵庫県立尼崎総合医療センター (兵庫県尼崎市)


ご協力のお願い

ウクレレキッズクラブは、この活動に賛同する人々の善意による寄付とボランティア活動によって、支えられ実施されています。

1人でも多くの闘病中の子供たちが、ウクレレを弾きながら歌うことによって音楽の楽しさを経験し、困難な状況を乗り越えられるよう、ご協力をお願いします。


寄付:1人でも多くの子供たちにウクレレが届いて笑顔が得られますように、ご協力をお願いします。特定の病院への寄付も可能です。info@ukcjapan.orgまでメールでお知らせください。


ボランティア:ウクレレの演奏法を教えたり、一緒に弾きながら歌ったり。あるいはファンドレイズのイベント開催など、何でも構いません。手伝っていただけることがあったら、ぜひぜひご協力ください。1人でも多くの仲間を歓迎します。


お問い合わせ:ウクレレキッズクラブジャパンの導入に興味のある病院関係者、音楽療法士、あるいはウクレレキッズジャパンに興味のある方等々、どなたでもお気軽にお問い合わせください。